まず、鉄道模型でいう「ゲージ」とは、「レールとレール」の幅のことを言います。 「Nゲージ」の場合、レール幅が「9mm」という世界規格で統一されています。同じ「Nゲージ」であれば、異なるメーカーの車両であっても連結して走らすことができます。(ちなみに「N」とは、9mmのNineからきている説もあります) Nゲージサイズの電車、バス、車、人形で大きさを比較してみました。
左の写真は左奥から「209系2100番台 房総仕様」 (マイクロエース)、「小湊バス」 (バスコレクション第16弾・トミーテック)、「Z32」 (THEカーコレクション・第3弾・フェアレディーZヒストリーより / トミーテック) となります。 右の写真は、左から「EF65 電気機関車」、「車」、「人形」で。、共にTOMIX (トミックス)、トミーテック製になります。
一般的に、Nゲージは車両の大きさ (1/150) だと勘違いされる場合も多いですが、正しくは「レールの幅」です。Nゲージで使われているストラクチャー (駅などの構造物) は全て「1/150」にとなっています。(標準軌の新幹線のみ「1/160」になります) なお、日本で発売しているNゲージの車両・ストラクチャーの縮尺(スケール)は、標準軌レールが多く採用されている海外 (1/160) と狭軌レールが多く採用されている日本では縮尺が異なり、日本形は新幹線を除き全て「1/150」となります。
Nゲージには、実物の「標準軌レール」と「狭軌レール」といった概念は無いので、標準軌レールを走る新幹線や京急、狭軌レールを走るJRの在来線車両もNゲージでは全て同じ「9mm」のレールの上を走ります。
レールの幅はNゲージ (9mm) ですが、使用する車輌の大きさが異なる場合もあります。サイズが分かり易いように「CDケース」を置いてみました。奥側 が「HOゲージサイズ」 (1/80)、手前 が、「Nゲージサイズ」 (1/150) となります。 写真は、TOMIX (トミックス) 製の「ウエスタンリバー鉄道」の「コロラド号」と、KATO (カトー) 製の「ポケットラインシリーズ」の「チビロコ号」です。
鉄道模型の規格はこの「Nゲージ」 (9mm) の他、「HOゲージ / 16番ゲージ」(16.5mm)、「Oゲージ」 (32mm)、「1番ゲージ」 (45mm)、「Zゲージ」 (6.5mm) などあります。(ちなみに横浜にある「原鉄道模型博物館」は「16番ゲージ」です) 同じメーカー同士で、日本国内では主流である「Nゲージ」 (9mm) と「HOゲージ」(16.5mm) を比較してみました。 ■TOMIX (トミックス) 製の「113系電車 (クハ) 」 (湘南色)
■KATO (カトー製) 製の「キハ82系」 また鉄道模型趣味には、庭にレールを敷いて人を乗せて走る「庭園鉄道」、本物同様に蒸気機関で走る「ライブスチーム」など様々ありますが、ここでは割愛させて頂きます。
Nゲージの「メリット」は、価格が他のゲージと比べると手頃で、部屋にレールを敷いて場所をあまりとらないことです。また、一番沢山の種類の車両が発売されているので、一番オススメできます。 以前は、「Nゲージ」は安価で車両をガンガン走らせ実用的、「HOゲージ」は高価ですがサイズがNゲージより約2倍ほど大きく、実車同様の精密な表現が楽しめ、コレクションするイメージがありました。
最近のNゲージは「ハイグレードモデル」化してきて、価格もかなり高騰してきました。また、ホイッスル、手すりなどか別パーツ化し、取り付けが大変になってきました。安く車両を集めたい方にとってはデメリットになると思います。
部品の取り付けについては、当サイト内の「[Nゲージを楽しむ編] Nゲージ専用の模型用工具があると便利です。」にて詳しく解説しています。 最近、Nゲージメーカーが「HOゲージ」 (16.5mm) にもかなり力を入れてきて、値段が大分安くなりました。 また、Nゲージよも小さい「Zゲージ」(6.5mm) の入門セットや車両の種類が増えてきました。
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