給炭・給砂施設 (ガントリークレーン / 給炭台 / 給砂塔) まずは、プラで製品化されていない日本型「ガントリークレーン」と「給砂塔」の購入と作製に入りました。今回は、「モデルワークス」 のペーパーキットを使用しました。
当時、材質が「紙製」ということで耐久性などが心配だったため、製造・発売元である千葉県松戸市にある「モデルワークス」社に訪問した際、社長に実際の製品やキットを見せて頂き、材質 (硬質紙) など確認した上で耐久性は問題なしと判断しました。現在は他社からも多くのペーパーキットのストラクチャーが発売しています。 このペーパーキットキットは、既にレーザーカットで型取りされているので、「アートナイフ」や「カッター」で切り出しを行い、「ピンセット」を使って部品を「クラフトボンド」で接着し組み立てました。(クレーンのトラス部分のみ「瞬間接着剤」を染みこませて補強しました) 私は約1日で完成させました。 使用する鉄道模型用工具や接着剤については当サイト「「Nゲージ」専用の模型用工具があると便利です。」で紹介しています。また、キットの入手について遠方の方は通信販売も可能です。詳細は下記のモデルワークス公式ホームページでご確認ください。 また、上記の「モデルワークス」同様に「アドバンス」が機関区設備のペーパーキットを発売しています。こちらの製品は「楽天市場」、「Amazon (鉄道模型)」で取り扱っているので入手し易いと思います。 ■ガントリークレーン・給炭槽
また、TOMIX (トミックス) の「ファイントラック」、KATO (カトー) の「ユニトラック」とのレールとの寸法については、アドバンス公式サイト内の商品説明でPDFファイル (こちら) で掲載されています。(図面などの転載についてはアドバンス様より許可を頂いております) 中規模程度の機関区に似合う、ジブクレーンも製品化しています。
アドバンスでは、ガントリークレーンの集電装置に電気を供給する「給電塔」を製品化しています。製品の詳細については次節の「その他 (構内施設、ヤード灯など)」で紹介しています。
ローカル線の駅にある小規模な機関区/機関支区用の給炭台は、トミーテック、KATO (カトー) 、ワールド工芸が製品化しています。 トミーテックのセット内容は、給水塔 ・給炭台 ・ポンプ小屋 ・石炭パーツ (成型品) となっています。寸法は以下の通りです。
「給水塔・給炭台A2」と「給水塔・給炭台B2」の給炭台はパーツの組み換える事により、大小2種が選択できます。
KATO (カトー) は、「給炭・給水セット」の中に「石炭台」と「積雪地用屋根」が含まれています。詳しくは次の「給水塔 / 給水スポート」にてご紹介しています。
他にローカル線向けにワールド工芸の「給炭台」(真鍮製組立キット) もあります。こちらの組み立てには半田コテが必要なので、上級者向けキットになります。 石炭の表現について 給炭槽や給炭台に使う石炭の表現には、モーリンの「Rストーン 石炭N」がおススメです。
固定には、同じくモーリンの「スーパーフィックス」を水で3〜4倍希釈したものを「ノズル付きポリ容器」などに入れて散布します。木工ボンドを少量の中性洗剤を入れ水で希薄したものよりもよく浸み込みますのでバラスト系の固定におすすめです。
製品は容量違いで、「袋入り (66ml)」と「プラカップ (150ml)」の2種類が発売しています。
給砂塔はモデルワークス製を使用しましたが、アドバンスも製品化しています。
砂焼小屋付近にある「砂置場」、 アシュピット付近にある「灰置場」の表現には、前出の石炭の表現で紹介した同じモーリンの素材がおすすめです。固定には同じ「スーパーフィックス」を使用します。
なお、ローカル線など小規模の機関支区などが似合う給砂塔は、トミーテックが「ジオコレ」として製品化しています。
給水塔は、今回はKATO (カトー) の「給炭・給水セット」に入っているものを使用しました。
他に大型機関区向けはアドバンス製があります。
給水スポートは、同じくKATO (カトー) の「スポート・変圧柱」に入っているものを使用しました。 このキットには、スポート(給水柱)、変圧柱、踏切板、点検用ピット(アッシュピット)、焼却炉、掲示板、門扉、ハシゴ、ドラム缶などのも含まれており重宝しています。
機関区構内の灰置場に隣接した炭水線にアッシュピットの再現は上記の「スポート・変圧柱」の「点検用ピット(アッシュピット)」を使いましたが、枕木を切り取ったりとレールを加工する必要がありました。 KATO (カトー) のユニトラックを使用する方は、「20-015 アッシュピット線路 186mm」がお勧めです、予めピットが堀り込まれています。 このレールは、「扇形機関庫について」でご紹介したKATO (カトー) の「23-240 扇形機関庫」と同一のものです。 また、ローカル線などで使われていた給水塔は「給炭・給砂施設 (ガントリークレーン/給炭台/給砂塔)」でご紹介した「トミーテック」(給水塔・給炭台 A/B/A2/B2)、「ワールド工芸」(給水塔+給炭台 北海道タイプA)や「津川洋行」などからも発売されています。 津川洋行の「給水タンクポンプ小屋」には、給水タンクの他に、ポンプ小屋、スポート、給炭台、給砂箱廃炭用ピット、枕木を連結した作業員用歩道がセットになっています。
ワールド工芸は前出の「給水塔+給炭台 北海道タイプA」の他に「給水塔+ポンプ小屋 本州タイプA」(真鍮製組立キット) が発売しています。
また、イベント企画品として「テンダー給水塔」(真鍮製組立キット) が発売していました。当サイト「Nゲージのジオラマ (レイアウト) を作ろう。」でご紹介した「シーナリィガイド」(機芸出版社) で掲載されていた「やぐらに上ったテンダー」がプロトタイプになっています。
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