今回のテーマである、「「転車台」(ターンテーブル) を中央に配置し、扇形機関庫 (9連のラウンドハウス) を設置します。」を実現させるために、KATO (カトー) が取り扱っていたフライシュマンの旧製品「20-281 ユニトラック線路 ユニトラック自動制御機器 電動式ターンテーブル」 (上路式・デッキガーダー橋) を使用しました。 当時は、お座敷運転用にTOMIX (トミックス) の旧製品・ターンテーブル (下路式・スルーガーダー橋) を持っていましたが、ギミック動作が遅く動作音も大きく断念。 (角度を切り替える度にウィーーーン、ガチャン、ウィーーーン、ガチャン・・・) 今回採用したフライシュマン製はプロトタイプとした梅小路機関区と同じ「上路式」で線路配置角度も小さく見た目もいいので採用しました。 扇形機関庫は、同じくKATO (カトー) が取り扱っていたヘルヤンの旧製品「26-009 扇形機関庫 (6線式)」を使用しました。 なお、今回使用したKATO (カトー) が当時輸入していた、独・フライシュマン製の「上路式ターンテーブル」とデンマーク・ヘルヤン製の「扇形機関庫」は既に絶版になっています。 私が使用しているこのフライシュマンの上路式ターンテーブルは、線路配置角度「7.5度」で最大48線の線路が配置できる仕様で、そのための「20-282 アプローチ線路セット拡張レール」と「21-091ターンテーブル増設線路セット」も購入しています。 電動ターンテーブルの比較 (TOMIX・KATO) 現在入手できる電動ターンテーブルは、TOMIX (トミックス) とKATO (カトー) の2メーカーが日本型の下路式転車台を発売しています。 TOMIX (トミックス) の「TCS電動ターンテーブルII」及び 、KATO (カトー) の「ユニトラック電動ターンテーブル」 (KATO) は、ターンテーブルから給電 (ターンテーブル桁が接続した前後の線路に給電し走行可) を行います。
ターンテーブル桁が通電しているため、本線とターンテーブルを接続するとショートしてしまいますので絶縁をします。製品には両メーカーとも「ギャップレール G-70W (F)」(TOMIX) 、「絶縁ジョイナー片」(KATO) が付属しています。 日本で使われていた転車台 (ターンテーブル) は主に「上路式」(デッキガーダー橋) は主流で、TOMIX (トミックス) やKATO (カトー) がプロトタイプして製品している「下路式」(スルーガーダー橋) は少数派になっています。
「下路式」は私が使っている「上路式」と比べると、ビッド (穴) が浅く平たい構造なのでジオラマやレイアウト以外のお座敷運転でも楽しく遊べます。 ここからは両メーカーのターンテーブルの仕様や特徴について簡単に比較してみました。 TOMIX (トミックス) 製より、KATO (カトー) の「ユニトラック電動ターンテーブル」は線路間隔 (線路配置角度・10度) が狭く、転車台と扇形機関庫との距離が広くとれる (139.5mm) ので私のように大規模の機関区を作る方にお勧めです。
TOMIX (トミックス) の「TCS電動ターンテーブルII N-AT212-15」は、転車台の前に扇形機関庫に前にくる (71.5mm) ので地方の小規模の機関区に合うと思います。 動作音ですが、TOMIX製は旧製品「電動ターンテーブル」 (1601、1611、1621、1631) を現行のファイントラックに対応させているだけなので、駆動部は改良されているようですが、KATO (カトー) 製と比べるとギミック音は多少煩く、動作もぎこちないように感じました。製品名でYouTubeを検索するとギミック動画が多数公開されているまで購入前に確認してみてくたさい。 普段はTOMIX (トミックス) の「ファイントラック」を使っている方でも、KATO (カトー) の「ジョイント線路 62mm」を使えば、KATO (カトー) のユニトラックに接続できます。 左側がKATO (カトー) の「ユニトラック」、右側がTOMIX (トミックス) の「ファイントラック」を接続します。周回レールはTOMIX (トミックス) で、引込み線の先にあるKATO (カトー) の機関区モジュールへの接続はこのレールで無加工で接続が出来ます。 これから機関区レイアウト・ジオラマ作製する方はターンテーブルは、「KATO」(カトー) 製をおすすめします。また動作もとてもスムーズなのでリアルさを求めるならKATO (カトー) 製の方がいいと思います。 上路式の電動ターンテーブル (フクヤ) 今回ジオラマで使用した電動タイプ上路式転車台のフライシュマン (KATO) の旧製品「20-281 ユニトラック線路 ユニトラック自動制御機器 電動式ターンテーブル」は現在廃番ですが、FUKUYA (完成品製作工房 フクヤ) が上路式転車台「Nゲージ 日本型転車台上路式」(塗装済み完成品)を発売しています。
レールへの給電についてはTOMIX (トミックス)、KATO (カトー) 同様、ターンテーブルから給電 (ターンテーブル桁が接続した前後の線路に給電し走行可) を行います。
9連の扇形機関庫設置時の9線化への拡張 TOMIX (トミックス) の場合は、以下のレールを追加購入し、9線化を行います。
留置線内を車両を自由に動かしたい場合は、ターンテーブルとの接続部は「ギャップジョイナー」で絶縁し、留置線に「D.C.フィーダー」を設置し、パワーユニットには「セレクタースイッチボックス」「リバーススイッチボックス」を付けて各留置線を独立して制御できるようにします。
KATO (カトー) の場合は、以下のレールを追加購入し、9線化を行います。
留置線内を車両を自由に動かしたい場合は、「隣接線路フィーダーキット」と「給電スイッチ」を使用して、各留置線を独立して制御できるようにします。
上記の製品を使えば、難しい電気の知識や複雑な電気配線は一切不要です。
使用する扇形機関庫については、ターンテーブルと同一メーカーの使用をお勧めします。
アドバンスでは、KATO (カトー) の「扇形機関区」をベースに外観を変えるコンバージョンキットが発売しています。
さらに屋根のかさ上げ部品を追加する事で、「木曽福島機関区タイプ」 (キットA) や「追分機関区タイプ」 (キットB) にあった機関庫をプロトタイプした外観に変える事もできます。
また、イベント受注販売でKATO (カトー) の「扇形機関区」をベースに外観を「梅小路機関区タイプ」や「奈良機関区タイプ」に変えるコンバージョンキットも不定期で受注販売しています。
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